
原因疾患 |
全体 |
18-59歳 |
60-74歳 |
75歳以上 |
|---|---|---|---|---|
緑内障 |
20.7%(1位) |
8.4%(3位) |
12.1%(2位) |
49.9%(1位) |
19.0%(2位) |
22.9%(2位) |
19.2%(1位) |
13.7%(3位) |
|
13.7%(3位) |
24.9%(1位) |
9.8%(3位) |
8.5%(5位) |
|
9.1%(4位) |
2.6% |
4.8%(5位) |
24.2%(2位) |
|
高度近視 |
7.8%(5位) |
5.4%(4位) |
6.5%(4位) |
12.8%(4位) |
厚生労働科学研究費科学研究費補助金 難治性疾患克服研究事業網脈絡膜・視神経萎縮症に関する研究
平成17年度総括・分担研究報告書 263-267、2006
最近の日本における視覚障害の主原因は、第一位は緑内障、第二位は糖尿病網膜症、第三位は網膜色素変性です。
視覚障害者の年齢別に原因疾患をみてみますと、
18-59歳では、網膜色素変性と糖尿病網膜症で約50%を占めています。
60-74歳では、糖尿病網膜症が顕著に多く(19.2%)、以下緑内障(12.1%)、網膜色素変性(9.8%)の順になっています。原因疾患の第一位から第五位まで合わせても52%ですので、視覚障害の原因となる病気は様々です。
75歳以上の高齢者群では、第一位の緑内障が50%を占め、第二位の黄斑変性(24.2%)を含めると75%を占め、この年代では4人に3人は、この2つの病気が視覚障害の原因です。
糖尿病の3大合併症の1つで、糖尿病罹病期間が20年以上になると網膜症の有病率は80%になります。現在、視覚障害原因の第2位です。失明につながる増殖性網膜症と血糖のコントロールにより改善しうる非増殖性網膜症があります。増殖性網膜症は光凝固療術や硝子体切除術が行われています。現在、治療を受けている糖尿病患者は約250万人(厚生労働省 平成17年患者調査の概要)で、一方糖尿病が強く疑われる人は約740万人で、可能性を否定できない予備軍とあわせると、成人の6人に1人が糖尿病予備軍とされています。
網膜色素変性は進行性の夜盲、視野狭窄を主な症状とし、症状が強い場合は失明に至ることがある遺伝性の網膜脈絡膜変性疾患です。現在まで、本疾患に対する有効な治療法は確立されていません。視覚障害原因の第3位(60歳以下では第1位)です。
欧米ならびに日本でも中途失明の主な原因疾患で、日本では50歳以上では約100人に1人が加齢黄斑変性に罹患しています(疫学調査:久山町スタディー)。アメリカでは現在約200万人の患者様が高度の視力障害を持ち、2020年までには300万人になるとされています。欧米では新生血管を伴わない萎縮型が多く、黄斑部が萎縮することにより高度の視力低下を来たします。現在、サプリメント内服が行われていますが、有効な治療薬は開発されていません。